心理学で歌詞分析!〜音楽を50倍楽しむメソッドとは?〜

「音楽を学術的に」捉えて、もっと楽しみましょう。

あいみょんの「君はロックなんか聞かない」を心理学で考察。好きな人にはロックを聴かせろ!

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あいみょんの楽曲を
心理学的に考察してみます。


特にjPopの歌詞はロマンチシズムが表現されやすく、
実体験や記憶を美化し、主人公にとってもっとも幸福な体験だけを抽出してストーリー化されがちです。


特に恋愛の曲ともなるとその傾向が強く、
没頭するあまり周囲が見えなくなる主人公がたくさん生まれています。
あいみょんのこの曲も同様です。


サビから見ていきましょう。

 

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「君はロックなんか聞かない」
【サビ:】
君はロックなんか聞かないと思いながら
少しでも僕に近づいてほしくて
ロックなんか聞かないって思うけれど
僕はこんな歌で、あんな歌で
恋を乗り越えてきた。

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高橋:ねぇ。
由美:なに?
高橋:この前由美ちゃん、ロックの音楽が気になってるって話してたよね?
由美:うん。
高橋:よかったら、これ聞いてみてよ。(CDを渡しながら)
由美:「マキシマムザホルモン」?
高橋:最近流行りのバンドなんだ!貸してあげるから聞いてみてよ!

 


こういう流れでしょうか

今の子供達はどうかわかりませんが、
昔は好きな異性とのCDの貸し借りが
異常なまでに嬉しかったりするんですよね。


君がロックを好きじゃないことはわかってる。だけど…聴いてみて欲しい。
一途な少年・少女の不器用さが伝わる歌詞。

 


ちなみに人が物事を記憶する時、脳は物や人と結びつけて覚えようとします。


だから皆、10年前の古い曲を聞いて、
初恋の子のことを思い出しおセンチになるのです。

 

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【2番Aメロ】
僕の心臓のBPMは190になったぞ。
君は気づくのかい。
なぜ今笑うんだい?
嘘見たいに泳ぐ目。

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人はBPMの早い音楽を聴くと
心拍数があがり、ちょっとした興奮状態になります。


例えば、勉強中に音楽、特にロックのようなテンポの速い音楽を聴くと、


勉強が捗ったように感じることはありませんか?


あれは勉強が捗ったのではなく、
心拍数の上昇(興奮状態)を
脳が達成感と感じているだけです。


勉強中に音楽を聴くのはやめましょう。


吊り橋効果も同じ原理です。
「あれ?私もしかしてこの人に恋をしてるの!?」
と心拍数の上昇を脳が勘違いしてしまうのです。


つまり、
あいみょんがこの曲で伝えたかったこと。


「君はロックなんか聴かない」
とわかっていても、
ロックを聴かせて、恋にオトしてやれ!


こういうことだったんですね。きっと。


ただ、最初にマキシマムザホルモンを貸すのは刺激が強すぎるので、
バックナンバーから始まる関係がベストだと僕は思います

 

 


以上!